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スーパー耐久レース2012(第3戦)スポーツランドSUGOに行って来ました!


  • 5月18日(金)から20日(日)の日程で、『スーパー耐久レース2012 第3戦』を戦う為に、スポーツランドSUGO(宮城県)へ行って来ました。

    第1戦(富士)&第2戦(もてぎ)共にクラス3位で終了し、今シーズンの強豪ひしめくクラス4の中で、シリーズランキング現在1位の#18を追いかける私のチームは、なんとかシリーズランキング2位(その中でも#38、#62、#333の3台が同ポイントという大混戦です。)で、この第3戦のSUGOに臨みます。

    このSUGO大会は、予選&決勝が20日(日)の1日で行われる「ワンデーレース」ですので、公式練習は19日(土)のみというハードスケジュールですが、Aドライバー藤村選手がSUGOの走行経験が無い事や、テクニカルなコースレイアウトのSUGOでは、旋回性能でライバルよりアドバンテージのあるS2000で、どうしても大量ポイントを取ってシリーズを折り返したいという事で、急遽18日(金)の昼の練習走行に間に合わせるように搬入を致しました。

  • 18日(金)は30分×3回の走行時間しかなかったのですが、急遽変更されたスケジュールにも関わらず、#38のドライバーさん達は3人とも17日(木)には移動を終了し、気合の入った状態でレースウィークを迎えました。(私達メカニックは17日の夜中に、ほぼ徹夜で10時間のドライブ移動して疲れた状態のスタートですがw)

  • 今大会はよりタイトなスケジュールですので、貴重な走行時間を無駄にしないよう、走行内容や足回りのセッティングなどをチーム内で事前に相談済みですし、2人っきりで移動を共にした監督とも色々なレース想定の話を、10時間の移動中にさんざんしていましたので、余裕を持って練習走行をスタートさせました。

    雨の中始まった練習走行1回目は、3人のドライバーさん全員を時間で区切ってコースに慣れて貰いました。練習走行2回目の途中、4速ギアが割れるというミッショントラブルによって、この日の走行スケジュールはキャンセルとなりましたが、不思議とチーム内全員「ここで壊れてくれて良かった!」と、この週末が良い流れだと言う認識の下、明日の公式練習に向けてマシンの準備&モチベーションを上げて行く事に努めました。

  • 19日(土)は『公式練習日』です。

    1時間×3回のフリー走行では、ドライセッティングでドライバー3人がコースに慣れる事と、マシンのセッティングの方向性を確認して行きます。

    3戦目となりました今大会では、こちらが事前に準備したセットに対して、ドライバーの答えてくるコメントがある程度予想出来るまでにチーム内がまとまり、セットアップは比較的に早めに決まりました。

  • 残りの時間は、ドライバーのコースに対する習熟度を上げる為にコースマイレージを稼ぐ事、レース中のPIT作業時のタイヤ交換作戦の確認の為に、わざと難しい状況のタイヤセットに交換して、ドライバーの意見を確認していきました。

  • 20日(日)は、まずは『公式予選』から。

    Aドラ&Bドラの合算タイムでグリッドが決定するスーパー耐久ですが、まずはAドラ(藤村選手)予選でトップの#95に惜しくも0.034秒負けて2位、続いてBドラ(藤田選手)予選でもライバルの#95に0.161秒負けて、僅差で2位からのスターティンググリッドが決定しました。

    Cドラ(筒井選手)予選でも2位と全体のバランスの良さを示して、午後から行われる決勝に向かいます。

  • #38はピットウォークの時間も使って、決勝想定のドライバー交代練習を炎天下の中続けました。

    通常のレースクイーンさんだらけのピットウォークとは、また少し違った感じでファンの方達にも楽しんで貰えたと思います。

  • もちろん練習後は、通常のファンサービスも行いました。(私も含めて・・・w)

  • いよいよ『決勝』スタートです。

    このグリッドから、#95のトップ位置を睨みます。スタートドライバーは藤田選手です。

    レースはスタート1周目の3コーナー付近でクラッシュがあり、すぐに追い越し禁止のSC(セーフティーカー)がコースに入ります。この際にPITに入り、ドライバーチェンジを含めたPIT作業が出来るチームはかなりレースが有利になりますが、#38はここで給油をする事による重量増を嫌い、トップの#95や後続の#18の動向を見ながらもコース上のSCランに付き合う事を決定します。

    ここでPITに入ったチームは#58、#72、#333、#339の4台です。この中で、#339はクラッシュの飛散物を踏んでしまったのか、PITでタイヤ交換&確認作業のみを済ませ、ドライバーはそのままでコースインしました。同ポイントでライバルの#62はこのクラッシュに巻き込まれ、ここでリタイヤとなりました。

    コース内清掃の為、5LAP目まで引っ張られたSCが戻り、ここでポジション暫定2位のまま(先にPITでドライバーチェンジした#58&#333の存在がありますので、想定順位は3位〜4位)レースが再開されます。7LAP目に#95を抜いてポジション1位(想定準備#58に次いで2位)となり、24LAP目には#18にかわされますが、トップの攻防戦に追いついてきた#116と三つ巴の29LAP目に、2台に先行を許して3位に落ちますが、31LAP目にはこの2台が絡んでコースアウト、PITで修理を余儀なくされる事態に、漁夫の利を得る形でトップに戻ります。このまま順調にLAPを刻んだ45LAP目に、筒井選手へドライバーチェンジの為にPITに入ります。

    ここでは給油のみをして、タイヤの磨耗を目視確認してマシンをコースに戻しますが・・・ここでドライバーチェンジに手間取ってしまい、8〜10秒ほどのロスをしてしまいます。その後は、このロスを取り返すべく順調なLAPを刻んでいき、71LAP目にPITに入りました。

  • ここでは、藤村選手にドライバーチェンジ&給油&(変則的ではありますが)左側2本のタイヤ交換をして、最小限のロスでマシンをコースに戻します。

    この時、最初のSCの際にPITで先行を許していた#58の15秒ほど後ろの2位でコースに復帰を果たします。ここからPITに出来るタイムアップする術はありませんので、無線で「実力で抜いて〜!タイムでは毎周1〜2秒縮めてるから10周程で追いつくから!」とドライバーに伝えつつ、目まぐるしく変化するコース状況をドライバーに伝え続け、ドライバーの援護射撃をしました。

    85LAP目には見事に#58の攻略に成功し、なおも毎周1秒ほど引き離していく安心できるレース展開になります。後続では3位だった#333の黄旗追い越しによるペナルティによって、#339が3位に浮上し、チーム内が大いに盛り上がっています。

    残り2周、#38は5クラスのマシンのトラブルを避ける為、コースを少し逸脱してタイムを一気におとしてしまいます。ストレートで見ても「少しヤバイかも?」という位置まで#58が追い上げて来ていました。無線では「絶対に負けるなやー!!」と怒号を上げて応援したファイナルラップ、3時間の時間レースですので、3時間を経過して総合1位のマシンがチェッカーを振られた後に、レースが確定する今大会の最終ストレートを見守りますが・・・・・・#38→#58→#1(総合トップ)の順番で帰ってきます。「もう1周あるで!ストレートアクセル抜くなよ!!」と伝え、4クラスのトップ争いは1LAP多く競われましたが、3時間にも及ぶレースで結果は0.332秒差で、なんとかトップの座を守る事が出来ました。

  • 最終LAPで4位争いの#333がポイントリーダーの#18に抜かれ、シリーズランキングでは1ポイント差で2位となりましたが、今大会の優勝で3位以下を大きく引き離す事に成功し、なによりチームクルーの心がよりまとまったレースとなった事を実感出来ました。

    今シーズンが始まる直前、このパッケージでチームクルーが決まり、ライバルチームのエントリーリストを見た時、Aドライバーの藤村選手に「去年のシリーズ2位のように良い順位は望めないかも?あんまり期待しないでな。」と話した事が有りましたが、その時より確実にチームは強くなっていますし、今なら本気でシリーズを狙ってると宣言して、後半戦に「良い流れ」のまま突入していきたいと思います。