イベント情報
スーパー耐久レース2012(第1戦)富士スピードウェイに行って来ました!
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3月23日(金)の早朝出発で、「スーパー耐久レース2012 第1戦」を戦う為に、富士スピードウェイ(静岡県)へ行って来ました。
2012シーズンのスーパー耐久レースを、シーズン通して戦います私の担当車輌は、去年と同じくS2000ながら、「#38 TRACY SPORTS S2000」となり、去年の#41とは違うマシンになります。今年はスーパー耐久レースも、フル参戦でエンジニア兼メカニックとして参戦致しますので、取りこぼしの無いように貪欲に勝ちにこだわって、チーム全員で頑張って行きたいと思います!目標は、去年逃したシリーズ1位!!ですが・・・暫定エントリーリストに掲載されているだけで、4クラスは14台!!今年はかなりの激戦区を戦わなくてはなりませんので、より一層の応援をよろしくお願い致します。 -
23日(金)の朝9時頃にサーキット到着後は、そのまま『搬入&フリー走行準備』に掛かります。
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この日のフリー走行は1時間×2回ですので、まずはドライバーさんがマシン&コースに慣れてもらう事をメインに準備しますが・・・生憎の雨です。レインタイヤ(中古)を履いてのフリー走行で、3人のドライバーさん達に交代で乗ってもらいました。
一回目のフリーでの合計周回数はたった17LAP。ですが、この17LAPの感触でマシンのセットアップの方向性を模索します。 -
2回目のフリー走行も雨が残り、足回りの変更を挟みつつ22LAPの走行を重ね、本日の走行スケジュールが終了しました。
夜のメンテナンスタイムでは、車輌の総チェックと共に、翌日の走行時には雨が上がるという天気予報を元に、レース想定の晴れセッティングに足回りの変更準備も進めました。 -
ここで今年の#38のドライバー布陣の紹介です。
左から、Aドライバー藤村選手(彼とはここ数年、S耐やK4GPなどでレースを共にしています。)
Cドライバー筒井選手(S-GTレースなどにも参戦経験が有り、2009年のS耐でレースを共にした事が有ります。)
Bドライバー藤田選手(2011年のS耐にスポット参戦ですが、レースを共にしました。)という、偶然にもドライバーさん3人共と仕事をした事があるチームになりましたので、ドライバーさん個々の技量&性格をある程度知っていますので、それだけでもかなりのアドバンテージとなります。 -
24日(土)も『フリー走行 1時間×2回』です。
ここでも合計49LAPの周回の中で、本番のレースの為のセットアップや、燃費&タイヤ状況の確認などデータをとります。
写真は、同じくチームTRACYメンテナンスで、去年のST-3クラスのNSXから、ST-4クラスのS2000にも手を伸ばして2台体制になった有力ライバルチーム「KOTA RACING」の集合写真です。私も・・・便乗して映ってはいますが非常に怖いライバルチームですw -
25日(日)は『予選&決勝日』です。
今回のレースはワンディレースですので、午前中に予選で、午後から決勝と慌しいタイムスケジュールです。
S耐の予選はAドラ&Bドラの合算タイムで決定されます。この公式予選で#38はA&Bドラ共に7位タイムだったものの、上位チームのエンジンブローなどの不遇に助けられる形で、合算タイムでは6位となり、午後から始まる決勝のグリッドが決定されました。 -
午後からは『決勝レース』です。
グリッド上で最後の作戦会議をしつつファンサービスをするドライバーさん&監督さん。 -
グリッド上でドライバーさんに不安な顔で見られながら、最後の作戦計算をする私(笑)
ストレートスピードで劣るS2000は、国内で最長のロングストレートを有する富士スピードウェイでは、LAPタイム勝負では不利と予想し、タイヤ無交換作戦で照準を絞ります。
ドライバー順は、Bドラ藤田選手(今回が富士初走行ながら速さ&安定感に定評の有る)スタート→約40LAP後に、Aドラ藤村選手(富士に走りなれてきてタイムも安定してきた)に交替&給油→約40LAP後に、Cドラ筒井選手(その際に目の前に表彰台がちらついた時に最高のパワーを発揮しそうな)に交替&給油→40LAP後にチェッカー予定。という均等割りで給油配分します。 -
レーススタート!!
藤田選手のスタートダッシュが決まり、数LAPのみ順位が上昇しますが、5LAP目にはポジションを6位に戻し、5位のマシンよりLAPタイムは速いながらも、タイヤ温存しながらでは抜くに抜けない展開に、予定周回数より短い35LAP目にPITに戻して、藤村選手にドライバーチェンジ&給油作業を行います。(こうする事で邪魔なライバル車輌から、こちらが離れて安定したLAPタイムを刻む事が出来ます。)
PIT作業の際にタイヤの目視確認を行い、無交換でタイヤがもつかの点検もしましたが、問題無さそうです。ドライバーさんがタイムを出しつつも、タイヤを温存してくれている事に、今回の展開次第では上位入賞の可能性もまだまだ残されています。 -
予定変更で、藤村選手にロングスティントをお願いしつつ、他のチームの動向を見ますが・・・上位チームの一回目のPIT作業が全て終わった頃の、53LAP目には#38は2位にまで上昇していました。
このままのポジションでマージンを取りつつも78LAP目に、PITにて筒井選手に交替&給油のみを済ませてコースに戻ります。ポジションは2位をキープしています。
が・・フロントタイヤ交換をしてタイム的に有利な3位のマシンが、毎周2秒位速いタイムでマージンを削って来ました。残り時間1時間半・・・無線でタイムアップをお願いするも、30秒ほどあったマージンはすぐに削り取られます。筒井選手からは「タイヤがキツイ〜!」と無線が入りましたので、ここで無理に順位キープをするより、タイヤをもたせつつ3位にポジションを下げて、チャンスを伺う作戦を指示します。
ポジションを3位に落とした頃、再度無線が入ります。「なんか急に音がうるさくなって、車内が臭くなってきた・・・○△□×・・・!?(焦ってて半分意味不明)」
ストレートで確認した所、マフラーが振動で折れたようで、そのマフラーに当たってバンパーまでめくれあがっているようです。ここでオレンジボール(PITにて修理を指示される旗)が出されれば、4位との1LAP以上あるマージンさえなくなりそうですので、無線にてタイムを落としてでも無理をしないようにお願いし、なんとか4時間のレースが3位で終了しました。 -
ギリギリの3位表彰台に、嬉しい!?悔しい!?色々な思惑を個々に持ちつつも、ポイントをキッチリと取ってシーズン初戦を無事に終了しました。まずは表彰台常連チームを目指して、ポイントを取り続ける事が出来るように。
3位とは言え、優勝した#62とかなりの差を開けられての順位ですので、次戦までに少しでもこの大きな差を埋める事が出切るように頑張って行きたいです。
応援有り難う御座いました。