イベント情報
マッドハウス主催 K4-GP(富士 1000q耐久レース)に参戦致しました。
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8月11(木)&12日(金)の日程で、マッドハウスさん主催の「K4-GP 10時間耐久レース」に参戦して来ました。
こちらのイベントは、K4(軽4輪自動車)のエンジンを搭載した自由な車輌を用いて、80ℓ(ターボ車輌は90ℓ)の燃料で10時間を走破するというイベントです。優勝チームは10時間で、走行距離1000qを越える事が予想されますので、平均燃費で1ℓあたり12.5qという高燃費を目標にレースに挑みます。
今回、このイベントに参戦するにあたり「オートラボ」では、2台のダイハツ ミラジーノのレース車輌製作に着手。燃費が厳しくなるであろう、このレースに挑むに当たって、まずは2台共に徹底した軽量化をしながらロールバー補強でボディ強化。#156のNAエンジン(JB型4気筒)は、排気量アップで戦闘力&クロスミッションでギア比の適正化を計りながら&CPUはモーテック制御にて製作。もう一台の#157のターボエンジン(EF型3気筒)は、エンジンの精密組みオーバーホールと、4&5速のみのクロスミッション化をした車輌に致しました。 -
スーパーGT&スーパー耐久などのレースメカニックの仕事と、オートラボ通常業務の合間をぬって製作していった2台のミラジーノは、完成予定日を大きく遅れて、11日(木)の夜中2時頃になんとか完成!そのまま陸送会社AMSさんの積載車に2台搭載して、富士スピードウェイを目指しました。
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11日(木)は、朝の8時から11時の予定で『フリー走行』の時間が有りましたが・・・×。
東名高速裾野インター付近で発生した事故の影響で、高速は通行止め。一般道に下ろされ、サーキットを目指しますが大渋滞が発生。一般車輌の私達は、裏道を駆使してなんとか間に合いましたが、肝心のマシンを積んだ積載車は、渋滞につかまり到着したのは昼の12時過ぎ(涙)
遅れてきた積載車に2台並んで積まれたミラジーノを見て、まずは素直にカッコイイ!!と思いながら、急いで翌日のレース決勝の準備をしていきました。 -
フリー走行が出来ず、ぶっつけ本番のシェイクダウンになるので、慎重に各部の確認作業をした後、夕方に行われた『車検』に無事合格!
その後は、思いつきで行われたサーキットでのBBQは・・・肉&肉&肉w
ほぼ肉のみのBBQを突きながら、今回の耐久レースの為に集まった皆さんと交流を深めました。 -
12日(金)は『決勝日』です。
当イベントのスタートは、ル・マン式スタートで行われますが、マシンに向かって走り寄るスターターは「レースに相応しくない格好」した者と決められていますので、私のチームは婦警さん&メイドさんです。
嫌々?照れながらも、衣装を着てくれたお2人さん!有り難う御座いました!! -
そして、朝早い8時にレーススタート!10時間後のチェッカーを目指して139台のマシンが一斉にスタートしました。(写真のドライバーの目の前に張られた目隠しステッカーを、コスプレをしたスターターが剥がしてレーススタートします。)
レース経験の多い#156の作戦は、先行逃げ切りの4交代作戦です。
#157は、5名のドライバーを1時間毎に計10交代作戦です。まずは全員が回転制限を設けた燃費走行で、全員のスキルアップと、平均燃費を算出する作戦です。 -
#157は、スタート後に軽い接触などがありましたが、順調にLAPを刻んで行きました。
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ちなみに今回の私の役目は、監督&エンジニア&メカニック&ドライバーと・・・全てを兼任して走り回っていました(汗)
そして、まずは3時間を予定していた、スタートドライバー坂本選手が、まさかの2時間で緊急PIT!セカンドドライバーの私は、#157のPIT作業を手伝っていた為に、慌てて準備していきなり汗だくでマシンに乗り込みました。 -
そして、私のスティント中は、終始燃費計算をしつつのドライビングで・・・今後の作戦の自由度を増やす為に、1時間半で勝手にPIT INして給油所へ。その後は、サードドライバー藤村選手に交代して、マシンをコースに戻しました。
ここで燃費を再計算すると、使用可能燃料がかなり厳しいという結果が出てしまい、サインボードで回転を下げるように指示しました。
5時間を経過する頃には、#156はなんとクラストップに躍り出ていました!!このままで、という気持ちとは裏腹で、燃費計算する毎に不安は大きくなるばかり。
その後、植田選手にハンドルを託して、よりエンジン回転制御&燃費走行をお願いして、予定変更で坂本選手→藤村選手へと繋いで10時間のレースを無事に完走に導く事が出来ました。
#157も無事に完走!!
ほぼ全員が始めて参加したレースで、シェイクダウンのマシンを2台持ち込み、2台共が無事に完走出来た事は、私達の自信にも繋がりますし、なにより参加した皆さんが笑顔でゴールを迎える事が出来た事が、非常に良かったと思いました。次は冬の同イベントに向けて、早めに改良&改善&準備をして行きたいと思います。 -
#156はクラス6位で、表彰されるという名誉まで頂く事が出来ました。
左から私(オートラボ 代表)、植田選手(WEST 代表)、坂本選手(スーパーGTドライバー)、藤村選手(スーパー耐久ドライバー)の4名です。
かなり厳しい燃費計算に追われたレースでしたが、大阪に戻ってきて残GASをチェックしてみてビックリ!! タンクのドレンボルトから抜き出しをしましたが、#156はチョロっと10ccほど。#157に至ってはボルトを外しても何も出てきませんでした。ボルトより、燃料ポンプ位置が少しだけ低い位置に有るので、まだエンジンはかかっていますが、2台共にあと1周は持たなかったかも?と思うと、悪い言い方をすればギリギリのレースで、良い言い方をすれば完璧なレースマネジメントが出来たレースでしたね。